はじめに
Apple AirPods Pro 第3世代は、Appleの完全ワイヤレスイヤホンの最新モデルです。進化したアクティブノイズキャンセリング(ANC)、パーソナライズド空間オーディオ、そして快適な装着感を実現し、日常の音楽体験を大きく向上させます。
本記事では、実際の使用感を交えて、ノイズキャンセリング性能、音質、空間オーディオ、快適性、バッテリー性能を徹底レビューします。AirPods Proの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
基本スペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| チップ | Apple H2 |
| ドライバー | カスタムハイエキスキューションドライバー |
| ノイズキャンセリング | アクティブノイズキャンセリング(第2世代) |
| 外部音取り込み | アダプティブオーディオ / 透明モード |
| 空間オーディオ | パーソナライズド空間オーディオ(追従対応) |
| バッテリー(イヤホン単体) | 最大6時間(ANCオン時) |
| バッテリー(ケース含む) | 最大30時間 |
| 充電 | MagSafe / Qi / Lightning |
| 防水性能 | IPX4 |
| 重量(イヤホン片耳) | 5.3g |
| 価格 | 36,800円(2026年6月時点) |
性能レビュー
ノイズキャンセリング性能
AirPods Pro 第3世代の最大の進化点は、ノイズキャンセリング性能の大幅向上です。H2チップの処理能力向上により、前世代比で最大2倍のノイズ低減を実現しています。
通勤電車内での使用 地下鉄や電車の走行音、アナウンス音をほぼ完全に消し去ります。低周波のエンジン音はほぼゼロになり、人の話し声も大幅に低減されます。前世代では聞こえていた細かいノイズも、第3世代ではほとんど気になりません。
オフィス環境 キーボードの打鍵音、空調の音、周囲の会話を効果的にカットします。集中して作業したい場面で非常に有効です。特に空調の低周波ノイズに対する除去能力が向上しています。
街中・屋外 工事音や交通騒音も大幅に低減されます。ただし、突然の大きな音(車のクラクションなど)に対しては、前世代と同様に完全に除去するのは難しいです。
新機能の「アダプティブオーディオ」は、ANCと透明モードを自動的に切り替える賢い機能です。音楽を聴きながら周囲の音も自然に取り込めるため、歩行中や会話の場面で便利です。
音質
H2チップとカスタムドライバーの組み合わせにより、音質も向上しています。
低音 前世代より低音の量感と質が向上しています。EDMやヒップホップなどの低音が重要なジャンルでも、迫力のあるサウンドを楽しめます。ただし、低音特化型の競合と比較すると、やや控えめなチューニングです。
中音 ボーカルや楽器の再現性が高く、自然で聞きやすい音質です。ポップスやジャズ、クラシックなど、幅広いジャンルでバランスの取れたサウンドを提供します。
高音 クリアで伸びやかな高音ですが、やや控えめなため、高音のキレを求める方には物足りないかもしれません。長時間聴いても疲れにくい、Appleらしいチューニングです。
総合的な音質評価 前世代から明確な進化を感じられます。特に低音の改善が顕著で、全体の解像度も向上しています。ただし、同価格帯の競合(Sony WF-1000XM5など)と比較すると、音質面では互いに一長一短があります。
空間オーディオ
パーソナライズド空間オーディオは、iPhoneのTrueDepthカメラを使用して耳の形状を分析し、最適な音響プロファイルを生成する機能です。
映画鑑賞 Apple TV+やNetflixでDolby Atmos対応コンテンツを視聴すると、頭の周囲に音が広がるような没入感を体験できます。前世代よりも定位精度が向上し、音の方向感がより自然になりました。
音楽 Dolby Atmos対応の楽曲をApple Musicで聴くと、アーティストの周囲にいるような臨場感が得られます。ただし、空間オーディオ対応の楽曲はまだ限られているため、すべての楽曲でこの恩恵を受けられるわけではありません。
ヘッドトラッキング 頭を動かしても音源の位置が固定される「ヘッドトラッキング」機能は、映画鑑賞時に特に効果的です。前世代より追従性が向上し、より自然な空間表現が可能になりました。
快適性
AirPods Pro 第3世代の装着感は、完全ワイヤレスイヤホンとしてトップクラスの快適性を提供します。
装着感 片耳5.3gという軽さは、長時間装着していても耳への負担が最小限に抑えられています。付属のシリコンイヤーチップはXS/S/M/Lの4サイズ用意されており、ほとんどの耳にフィットするでしょう。
長時間使用 2〜3時間連続で装着しても、耳の疲れはほとんど感じません。通勤や作業中のBGMとして一日中使用しても快適です。
運動時 IPX4の防水性能により、汗や雨に強い設計です。ランニングやジムでの使用でも問題なく、装着安定性も良好です。激しい運動でも外れにくい設計になっています。
通話品質 マイク性能も向上しており、風の強い屋外でもクリアな音声で通話できます。ビデオ通話の際も、相手側から「聞き取りやすい」と評価されることが多いです。
バッテリー性能
ANCオン時で最大6時間、ケース含めて最大30時間のバッテリー駆動を実現しています。
実際の使用では、ANCオン・空間オーディオオンで約5時間の連続再生が可能でした。通勤1時間+昼休み1時間+帰宅1時間の使用なら、2〜3日に1回の充電で済みます。
5分の急速充電で約1分分の再生が可能な点も便利です。急な外出時にも安心です。
良い点
- ノイズキャンセリング:前世代比2倍のANC性能は圧巻
- 快適性:5.3gの軽さで長時間装着しても疲れない
- 空間オーディオ:パーソナライズド空間オーディオの没入感
- Apple連携:iPhone・Mac・iPadとのシームレスな切り替え
- アダプティブオーディオ:自動的に最適なモードを切り替える賢さ
気になった点
- 音質:同価格帯の競合と比較するとやや控えめ
- 充電端子:LightningのままUSB-Cに移行していない
- イヤーチップ:フィット感は人による(別売りアダプターも検討の余地あり)
- 価格:36,800円はワイヤレスイヤホンとしては高め
こんな人におすすめ
✅ iPhone・Macユーザーでシームレスな連携を求める方 ✅ 通勤・通学時にノイズキャンセリングを活用したい方 ✅ 映画や音楽で空間オーディオを体験したい方 ✅ 長時間装着する快適性を重視する方
❌ 最高音質を求めるオーディオファイル(有線ヘッドホンがおすすめ) ❌ Androidメインのユーザー(機能が制限される) ❌ 予算を抑えたい方(AirPods第4世代でも十分)
まとめ
AirPods Pro 第3世代は、進化したノイズキャンセリング、パーソナライズド空間オーディオ、そして快適な装着感を兼ね備れた、現時点で最高の完全ワイヤレスイヤホンの一つです。
Apple製品との連携の良さや、アダプティブオーディオなどのスマートな機能は、他社にはない強みです。音質面では競合と一長一短がありますが、トータルバランスで見れば、iPhoneユーザーにとって最適な選択肢と言えるでしょう。
よくある質問
Q: 第2世代との違いは?
A: ノイズキャンセリング性能が最大2倍に向上し、アダプティブオーディオ機能が追加されました。音質も全体的に向上しており、特に低音の改善が顕著です。バッテリー性能も6時間に延長されています。
Q: Androidでも使える?
A: 基本的な音楽再生や通話は可能ですが、パーソナライズド空間オーディオや自動切り替えなど、Apple製品との連携機能は利用できません。Androidユーザーであれば、Sony WF-1000XM5などの方がおすすめです。
Q: イヤーチップのサイズはどう選ぶ?
A: まずMサイズで試し、音漏れや装着感を確認してください。耳が小さい方はSサイズ、大きい方はLサイズがおすすめです。Appleの「イヤーチップフィットテスト」機能を使って、最適なサイズを見つけましょう。
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